農業用水路の落差工など落差1m程度の低落差の場所で、安定した水力発電を行う事の出来るオープンクロスフロー水車のランナ(羽根部)です。
回転する羽根ランナの外観は、一般のクロスフロー水車のランナとあまり変わりません。
ただこの水車の用途として、低落差・大流量の地点を使ってある程度の発電量を確保するために、大流量を飲ませるランナは直径が非常に大きくて横に長い大きさを持つのが特徴です。
よってランナは薄板構造でも全体強度が充分なものとなるように設計を行い、ランナ重量が過大となることを防いでいます。
ランナ重量が重過ぎると両端の軸受けの負荷が増えて軸受け寿命が短くなりますが、水車発電機は連続運転を行いますのでメンテナンスを考えて軸受け寿命は長めに設計します。
ランナの周りにある機器は、ランナ回転動力を発電機まで伝える動力伝達機構部です。
動力伝達と同時に増速機にもなっています。