不要な気体を機械内から吸い出す必要がある場合などで、真空度が高く必要でしかも排気流量が少ない場合には、このような容積式排気ポンプが用いられたりします。
一般的に容積式排気ポンプの設計回転数は低くなり、この事例のようにモーターの回転を減速歯車で低くして用いられる場合が多いのです。
この容積式ポンプは、上図のように2つの繭のような形を持つ羽根が歯車で同期しながら回るようになっており、二葉形ブロワと呼ばれる型式です。
この型式のブロワはわりと吸い込み真空度を大きく取ることが出来て、しかも形状はシンプルなので産業用ポンプとしても良く使われるタイプです。
普通はターボ型タイプのブロワ設計がほとんどなので、このような容積式設計は珍しくなります。