高速・小型・大出力ブラシレスモーターの温度上昇を限界以下に抑える、冷却用の2段遠心空冷用ファンです。
この設計事例の特徴は、2つの高速遠心ターボファンがある点です。
1段目の遠心ファンは強力に空気を吸込み、 その冷却用空気をローターの永久磁石の内側とローターとステーターの間にあるギャップ空間に押し込みます。
そして更に、2段目遠心ファンが空冷空気の出口側で強力に吸込みますので大風量を送り、安定したモーター冷却を実現しているところです。
この永久磁石式ブラシレスモーターは出力が50kw、回転数は毎分8万回転となりますが、この2段遠心空冷ファンの効果で永久磁石部の温度を100℃以下に抑えることが出来ることを熱流体解析で確認しています。
本設計による一番の長所は、普通は大出力高速回転小型モーターでは水冷での冷却が多い所を空冷にすることでモーターが簡素化され、水冷に必要なポンプ+ラジエターシステムが要らなくなり、安価になる点です。