モーターの運転時熱解析を行い、モーター周りの空気の流れ状態とモーター本体の温度分布を求めることが可能です。
この解析事例モーターは、ブラシレス永久磁石式アウターローターモーターであり、回転数毎分1万回転でモーター出力1kwを出す小型高出力タイプです。
モーターの効率は83%程と推定すると出力1kw程度となり、ステーターコイルと永久磁石部からの発熱量は200wぐらいになります。
その発熱を解析用モーターモデルに与え、熱流体解析を行ったところ、元々このモーターには冷却ファン部がないのでステーターコイルの温度は136℃まで上がり、ローターの永久磁石部は144℃まで上がりました。
そのため、ローター永久磁石は減磁力することになります。
コイル部も加熱により発火する可能性があるとすれば、このモーターに空冷冷却ファンを組込む改良設計を行い、温度上昇を80℃以内に抑えることが目標となります。