強力送風ヘアードライヤーの流体解析シミュレーション結果その2です。
上図では、ヘアードライヤーの空気の全体流れを示しており、色分布は速度で赤が速く、青が遅い分布を示します。
また流跡線の状態から、プロペラで作られた旋回を持つ高速流が、弦長の長い静翼で軸方向に流れが転向されているのが分かります。
このプロペラ型ブロワー部の回転動力は解析結果では100Wほどでした。ヘアードライヤーの送風モーターの動力としては大きい方ですが、予想よりも小さい事がわかりました。
そして、ドライヤー中空穴への流れ込みを見ると流入速度も遅く、空気量も少ないため、この中央穴を必要とする意味は少ないようです。
高速プロペラ型ブロワーで造られた風は、エジェクター型円筒部内部の電子機器やヒーター部でかなり圧損が発生している事が推測出来ます。