強力風を発生する遠心多段ブロワを使ったヘアードライヤーの2号機(改良後)のモーター回転数を、 毎分20000回転(20000rpm)から毎分10000回転(10000rpm)に変更して流れ解析を行いました。(上図1枚目〜5枚目)
この解析結果を見ると、ノズルからの空気噴射速度は秒速7〜8mぐらいであり、これでも強力風となっているようです。
それと重要な流れの状態として、スリットノズルからの噴射流が廻りの空気を引き連れる効果は弱くなり、ほぼ噴射流だけが髪に作用するであろうと考えられる解析での結果となっています。
この運転状態からは、やはり多段遠心ブロワを使ったヘアードライヤーは強力な髪への送風が可能であると結論しています。
さらに、回転数を毎分12000回転(12000rpm)に変更のヘアードライヤーの噴出し流れを見てみました。(上図6枚目〜10枚目)
ヘアードライヤーの風吹き出しノズル部からの風速は充分に強力となっています。
ただ、回転数10000rpm時には無かったスリットノズルからの噴出し風による外部の空気の巻き込みが、今回の回転数12000rpmでは顕著に出ています。
廻りの空気を巻き込むのも髪への風が大風量になることは確実であり、髪の乾きも速くなると思われます。